ウイルスで世界を変える。

米田研究室では、最先端のリバースジェネティクス技術を使った研究開発をしています。

麻疹ウイルス、犬ジステンパーウイルス、牛疫ウイルスで遺伝子から感染性ウイルスを合成する技術(リバースジェネティクス)を開発し、さらに致死性のニパウイルスのリバースジェネティクスの開発研究では世界で初めて成功させました(PNAS2006)。この技術を用いてウイルス学に残る多くの謎を解明する基礎研究を推進しています。牛疫ウイルスやニパウイルスで病原性に関わるウイルス因子を初めて同定し、動物種を超えてウイルスが伝播する仕組みの解明を行っています。

この技術を応用して様々なウイルスベクターワクチンの開発にも取り組んでいます。特にニパウイルスでは優れた麻疹ウイルスベクターワクチンの開発を成功させました(PLoSOne2003)。

現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発に採択され、麻疹ウイルスベクター用いた新型コロナウイルス感染症ワクチンを開発中です。

また、実用化を目指したCEPI(Coalition for Epidemic Preparedness Innovations, 感染症流行対策イノベーション連合)などの国際共同研究にて中心的役割を担い、また、腫瘍溶解性組換え麻疹ウイルスの開発、さらに新型コロナワクチンも開発し、その実用化研究を推進しています。